こんにちは。歯科衛生士の塩島です。

本日も診療頑張っています。


今回は歯を押すと痛い。

折れたかも?治療法は?についてお話します。


歯を押すとお痛みがある場合には虫歯、歯周病、歯根嚢胞、歯のひび割れ、歯根破折の疑いがあります。



歯を押すと痛い原因の1つ目は虫歯です。

虫歯には進行度合いがあります。

C0、C1の初期虫歯ですと自覚症状が少なくご自身では気ずきずらいです。

フッ素塗付により虫歯の進行を止められる場合があります。

小さい虫歯ですと虫歯を除去し、プラスチックの樹脂を詰める治療法になります。

C2の象牙質まで達してしまう虫歯ですと冷たいものや甘いものがしみやすくなります。

虫歯を除去した後にはプラスチックの樹脂を詰めるか型取りを行い部分的な詰め物が必要になります。

C3の神経まで達した虫歯ですと痛みや冷たいもの、温かいものがしみやすくなります。

また痛みを伴うことが多いです。

神経まで達してしまうと神経を取る根管治療が必要になります。

神経の治療は被せ終わるまでに5、6回かかります。

まず麻酔をし虫歯、神経を取り根っこの中を洗浄しお薬を詰めます。

2回目はまた洗浄を行い根っこにガッタパーチャポイントというゴムをびっしりつめこみます。

状態が悪い場合には初回の治療をもう一度行うことがあります。

3回目は歯に土台を立てます。

歯の中に金属の土台を立て補強します。

4回目は歯の型取りを行います。

被せ物は歯全体を被せるものになります。

被せ物の種類は保険治療と自費治療のものからお選び頂けます。

5回目は被せ物の装着です。

被せ物の装着が終わりますと治療終了です。


C4の歯髄まで進行した虫歯ですと痛みを伴わず、神経が死んでしまっています。

ここまで虫歯が進行してしまうと抜歯が必要です。

抜歯した後は、抜歯した場所にもよりますがブリッジ、インプラント、入歯などの治療が必要になります。



歯を押すと痛い原因の2つめは歯周病です。

歯周病が進行してしまいますと歯槽骨が溶け、歯がぐらつきます。

そのように進行してしまうと、歯を押すとお痛みがでる場合があります。

歯のぐらつきが大きい場合には抜歯になります。

抜歯した後は、ブリッジ、インプラント、入歯などの治療が必要です。



歯を押すと痛い原因の3つ目は歯根嚢胞です。

歯根嚢胞は神経の治療を行い神経の無い歯に起こります。

具体的には、差し歯や被せ物が入っている歯になります。

神経の無い歯はばい菌に感染しやすく根の先に膿がたまることがあります。

また歯茎にフィステルと呼ばれるできものがある際には炎症が起きているサインなので治療が必要です。

歯根嚢胞の場合にはもう一度神経の治療を行うか、膿を出す治療が必要になります。



歯を押すと痛い原因の4つ目は歯のひび割れです。

歯のひび割れは歯ぎしりや食いしばりが強い方に起こります。

歯ぎしりや食いしばりが強い方には型取りを行いナイトガードを作成します。



歯を押すと痛い原因の5つ目は歯根破折です。

歯根破折は虫歯が進行した歯や外傷、歯ぎしり、根管治療をした歯で起こります。

特に根管治療した歯は脆く折れてしまうことが1番多いです。

歯根破折の症状としてしみる、噛むと違和感、うずく、噛むと痛い、ぐらつくなどが挙げられます。

破折の度合いが軽い場合には被せることもあります。

破折具合が大きい場合ですと抜歯が必要です。


もし歯を押すとお痛みがある場合にはレントゲンを撮りきちんと調べる必要があります。

急な治療が必要になる前に、定期的にクリーニングを行い虫歯や歯周病を予防することが大切です。


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