こんにちは。歯科衛生士の塩島です。

本日も診療頑張っています。

今回は歯のクリーニング頻度はどれくらい?についてお話しします。

当院では歯のクリーニングを通常3ヶ月に一度行っています。

虫歯がなく、歯周病が重症でない方は3ヵ月に1度をお勧めしています。

ご料金は健康保険3割負担の方で約3000円です。

レントゲンを撮る場合は約4300円になります。

歯周病が進行していたり、心配な部位がある場合には早い間隔でクリーニングを行うこともあります。

その場合2ヶ月の間隔でクリーニングを行うこともあります。

それより早い周期となると自費のクリーニングになります。

着色が気になるなどの理由で2ヶ月よりもクリーニングを早める場合は自費のクリーニングになります。

自費のクリーニングですと、継続的にご利用の方の場合5500円になります。

また歯茎の中に隠れている縁下歯石と呼ばれるものが多く付着している場合には、1度に取り除くことが難しいので4ブロックに分け歯石取りを行います。

その場合には1、2週間に1度来院して頂き歯茎の中の歯石除去を行います。

歯石が壁のように付着し、その歯石を除去すると歯茎が引き締まり隠れていた歯石がでてくることがあります。

その場合も1、2週間後に来院して頂きもう1度歯茎の検査を行い歯茎のポケットの状態を確認し歯石を除去します。

クリーニングの内容としてはまず初めに歯茎の検査と虫歯がないかのチェックを行います。

歯茎の検査をもとに、歯石がどこにどれくらいついているか確認します。

次にお水が出る超音波スケーラーというものを使い水と振動で歯石を除去します。

その後フロスや歯間ブラシを使い歯と歯の汚れを掻き出します。

細かい歯石は手用スケーラーを用いて歯石を除去します。

そしてコントラアングルハンドピースと呼ばれる低速回転の機械を使い歯面を磨いていきます。

患者様のお口の状態に合わせ、ブラシやカップを使い分けます。

この時もフッ素入りの研磨剤を使用し歯面をつるつるにしていきます。

最後は、歯ブラシで仕上げ磨きを行います。

フッ素入りのジェルコートを使用し仕上げていきます。

必要に応じて磨き残しがある患者様には歯磨き指導を行います。

知覚過敏がある患者様にはしみにくくするお薬もクリー二ング後に塗布します。

歯磨きやお食事をすることで段々取れてきてしまうので知覚過敏用の歯磨きの使用もお勧めしています。

歯周病の検査はクリーニングの度に行います。

歯茎の中をちくちくされた経験がある方もいらっしゃると思います。

健康な歯茎のポケットは、1から2ミリと言われています。

3ミリで歯肉炎、4ミリ以上ですと歯周病を疑います。

また、歯茎からの出血の有無と歯に揺れが無いかを確認します。

歯茎に出血がありますと、歯茎の中に炎症が起きていることが分かります。

歯の揺れには3段階あります。

ピンセットで歯を揺らし揺れがないか確認を行います。

歯に揺れがある場合歯周病が進行していることが分かります。

1度の揺れですと左右方向の揺れ、2度ですと前後方向の揺れ、3度ですと前後上下左右の揺れが起こります。

3度まで歯が揺れてしまうと抜歯の対象となります。

歯周病が進行しゆれが大きくなってしまうと抜歯するしかなくなってしまうので定期的なクリーニングが大切です。

また、歯周病は全身疾患とも関連があります。

骨粗鬆症や糖尿病を患っていますと歯周病になりやすいと言われています。

喫煙は歯周病を悪化させる因子です。

妊娠中にクリーニングが出来ますかと聞かれることがあります。

妊娠中でもクリーニングを行うことが出来ます。

妊婦さんで歯周病になってしまいますと低体重児の子どもが産まれてしまうこともあります。

歯周病を予防するために妊娠中でも定期的なクリーニングをお勧めします。

そして歯石は唾液腺がある下の前歯の裏側や上の奥歯に付着しやすい特徴があります。

歯石はプラークが固くなってしまったものなので歯磨きでは取り除けません。

定期的なクリーニングで歯石をとり歯周病や虫歯を予防することが大切です。

1度歯茎が下がってしまうと中々元の状態に戻るのは難しいため、これ以上進行しないようにする必要があります。

歯のことでお悩みございましたら是非ご相談下さい。

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