ファーストデンタルクリニックの平澤です。

今日は神経の治療の流れについて語ります。

 

歯の神経の治療では、細菌に感染した歯質や神経を
リーマーやファイルと呼ばれる器具で徹底的に除去し、
場合によっては根尖病巣を治療するものです。

 

虫歯が歯髄まで進行した場合や、歯の根の病気になって
しまった場合には、この歯の神経の治療が必要になります。

 

「治療期間・内容」

1日目 かぶせを外す。溜まった膿を出す場合もあります。

2日目 根の中の汚れを一本一本丁寧にキレイにして、消毒する。

3日目 炎症と症状が消えたことを確認して、最終的な薬を詰める。
(※炎症が消えない場合、2日目に戻ります。)

4日目 歯に土台が入るよう形を整えるように削り、型取り。

5日目 土台を入れて歯を補強する。かぶせが入るように形を整えるように削り、型取りする。

6日目 かぶせを入れて完成です。
(※以上は標準的な治療の流れです。歯の状態により期間は前後します)

 

いつまでたっても治らない場合には歯が割れていたり、
歯根の形が非常に複雑で治療不可能の可能性があり、
抜歯しなければならない場合もあります。

 

 

よくある質問

Q1.歯の根の治療の費用は?

A1.欧米では歯の根の治療が自費治療のため、10から30万円
程度の費用がかかります。そのため、治療が難しい場合は
抜歯と診断される場合が多いと聞きます。
日本では多くが保険治療で行っていますので、
合計で8000から15000円程度です。

 

Q2.自分で気をつけることはありますか?

A2.病気の原因が主に歯の中の形態にありますので、
自分で努力されて直接的に歯が良くなるとは考えられません。
ただし虫歯など他の要因でも歯の寿命が縮まりますので、
予防はしっかり必要です。

 

Q3.以前の歯科医院で根の治療が長引いています。

A3. 歯の根の治療は実はかなり難しいのです・・・。
と言いますのは、歯の根の中は直接見ることができず、
形も人それぞれなので完全に細菌を取り除くことが難しい場合があるのです。

 

Q4.歯の根の治療で難しのはどのような場合ですか?

A4.研究論文(Sjogren U. et al: J Endodon, 16(10)1990)によると

神経を取る治療  成功率96%
感染した根の初回治療 成功率86%
感染した根の再治療   成功率62%

 

この研究から「歯の根の治療の再治療」は難しいと言えます。

また経験的に「一度腫れり、痛みが出たことのある歯」や
「奥歯 (前歯と比較して2から5倍複雑な構造をしているため
治療が国難)」は治療がさらに難しいようです。

 

逆に「前歯」「痛みや腫れたことが無い」場合には経過が良いようです。

 

これからも歯を大切に!!!

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